はじめに
前回、簡単味噌汁の作り方や味噌について紹介しました。
★【鍋なし、ダシなし、簡単】味噌汁の作り方はコチラ⇒【鍋なし、ダシなし】味噌汁の作り方
味噌にお湯を入れるだけの簡単調理でしたが、この記事を読んだ方の中には、
即席味噌汁なら具材やダシが入っているからこちらでもいいのでは?
と思われた方もいるかもしれません。
確かに、即席味噌汁なら一食分ずつ小分けにされていて、お湯を入れるだけで完成。具材を用意しなくてもいいのでこちらの方がお手軽です。
しかし、注目していただきたいのはその原材料。
商品の裏側に記されている原材料を見るとわかるのですが、味噌や具材、ダシなど様々なものの中に「酒精」というものがあり、これがなかなか厄介なのです。
良い味噌と悪い味噌
悪い味噌とは(発酵が止められた味噌)
酒精とはエタノールとも呼ばれ、アルコールの主成分です。
カビや細菌の繁殖を抑えたり、風味や品質を保持したまま長期保存するのに欠かせない存在であり、即席味噌汁に入っている理由は、保存性を高めるためでしょう。
こういった良い面がある一方で、味噌にとっては致命的である悪い面もあります。
前回の記事でも述べたように、味噌の特徴とは「発酵食品であること」です。
発酵とは、微生物の活動なくしては成り立たないものですが、その微生物の活動を抑制してしまうのが「酒精(エタノール)」なのです。
発酵しない味噌を使った味噌汁はただの豆汁?麹汁?
そこまでは言い過ぎですが、もし味噌汁を発酵食品摂取による健康効果を期待して飲むのであれば、酒精の入っていないものを選んだ方が良いかもしれません。
即席味噌汁が駄目とは言いません。
そもそも即席味噌汁とは、発酵食品の健康効果ではなく、手軽に飲みたいときにすぐ飲める利便性と保存性に目を向けた商品です。
もし、微生物の活動を止めずにいたら、発酵が進み、微生物から発生したガスでパックが膨張して破裂してしまうことでしょう。
そのようなものは商品として成り立たないので、これはこれで良いのです。
良い味噌とは(発酵している味噌)
悪い味噌=酒精によって発酵が止められた味噌、良い味噌=発酵している味噌という定義でこの記事を書いています。
そこで、良い味噌を使った健康に良い味噌汁を飲むために、どのような味噌を選べばいいのかについて紹介しましょう。
即席味噌汁は酒精が入っていて良くないから、一食ずつ小分けされていない、よく見かける四角い容器で売られているものを選べばいいのだよね?
それは惜しい答えだよ。
確かに容器に入っているものは酒精が入っていないものが多いけど、全部じゃないんだ。
そうなんだ。
じゃあどうやって見分ければいいの?
見分け方は簡単!
早速説明していくね。
お願いします!
突然登場したこの子たちはミルクちゃんとチョコレートちゃん。物知りなミルクちゃんは好奇心旺盛なチョコレートちゃんの先生的存在です。このブログの常連さんとして時々登場するかも?!
味噌を買うときに気を付けなければならない2つのこと
①酒精が入っていないこと(原材料の確認)
四角い容器に入って売られている味噌=ちゃんとした味噌(発酵しているもの)というイメージがあります。しかし、商品によっては原材料に「酒精」と書かれているものはあります。
なので、買う前に必ず原材料を確認して買うようにしてください。
(ダシ入りのものは、酒精が入っているものが多く、無添加などと記載があるものには入っていない印象です)
②空気穴が開いているいること
発酵している味噌は店に商品として並んでいる間も発酵し続けています。
パッキングされた状態で発酵が進めば、微生物が発酵途中に発生させるガスが容器内に充満し、膨張や破裂などが起きる原因になってしまいます。
それを予防するため、ガスを外に逃がすための空気穴が必要なのです。
このことから、空気穴が開いている商品=発酵している味噌であると言えます。
とはいえ、商品にもよりますが、容器の外からこの穴を確認することは難しいです。
実際、家にある味噌を見たところ、容器に通気口がある旨が記載されているものの、発見できませんでした。ごくごく小さな穴がどこかにあるのだと思います。
空気穴を確認してから買うのは困難ですが、原材料の確認はすぐできます。
味噌を購入する際には「酒精」の記載がないか確認しましょう。
まとめ
今回の記事では、健康効果が期待できる味噌の選び方について紹介しました。
発酵食品摂取による健康効果を期待して味噌を取り入れるのであれば、以下のことを意識することが必要となります。
以上です。
以前は私も味噌は全てからだに良いもの(発酵しているから健康効果が得られる)と思っていましたが、発酵が止められているものがあるということを知ったのは最近のこと。
せっかく飲むのなら、より健康に役立つものを選びたいと思う今日この頃です。
おまけ(味噌の長期保存方法)
普段は常温や冷蔵でも、長期使用しないときは冷凍保存がおすすめです。
理由は、発酵が進んでいくと色が濃くなり見た目に変化が現れます。その状態でも問題なく食べられますが、酸味が増すなど味にも変化があるので、おいしくいただく為には保存方法に気を配る必要があるのです。
常温や冷蔵では発酵が進みますが、冷凍すると発酵のもとになる微生物たちの活動は止まります。(いわゆる”冬眠”状態)眠っているあいだ発酵はお休みです。
再び使うときがきたら冷凍庫から取り出せばOK。冷凍といってもカチカチに固まるものではないので、取り出してすぐ使えます。眠っていた微生物たちはまた元気に活動を開始し、私たちに健康を届けてくれるのです。
といったところで、本日はここまで!